国産春雨って何?! 本物との出会い

 

 

初めまして、未だに「何屋さんなの??」

と、よく言われる食のコンシェルジュ 山本です。

InstagramやFacebookでは伝えきれない食の世界のあれこれを本当に興味のある方向けに伝えたい!!

と、考えた一番の理由はこの春雨屋さんとの出会いです。

日々進化する食の業界、最高も最低も色々な立場で見てきました。

偽物や流行り物や利益重視のまがい物に本物が埋もれてしまう、、

なんてこの時代にありふれてしまっている事です。

伝統や本質、本流を大事にいるだけでは時代が変わればどんな素晴らしいものも廃れてしまう、、

変えてはならぬ事変えなければならない事を見据え挑戦を続けてきてくれた先人達

いるからこそ【日本の食文化】は形を変えながらも世界無形文化遺産として認められるようになりました。

そんな先人達の様に時代に挑む方々との出会いの物語です。

 

ある日、Instagramを見ていて偶然発見した【国産春雨】の文字

、、、春雨って中国のものじゃないの?しかも無添加・無漂白・安心安全?何の事??

ってか、春雨って澱粉が原料という事以外に意識したことないな。

みなさん、【春雨について教えてください!】と言われても他に説明できますか??

作り方とかって、、

”戎はるさめ 様”のInstagramの投稿に載っているページを読んで理解はできたものの

※上の文字タップで戎はるさめ様のInstagramへ飛べます。

そんな違うのかなー、ん-。。。

 

で、気付いたら何のプランも無く好奇心のみで連絡をし 見学を快くOKして頂いたので

行って参りました!!

奈良県桜井市の澄んだキリっとした空気の大自然に囲まれた戎はるさめ様の工場です。

※上の文字タップで戎はるさめ様のHPへ行けます!!

メチャクチャ緊張しながら呼び鈴を押させて頂いたのですが

その全てを吹き飛ばすように社長様が素敵な笑顔で迎え入れて下さいました。

お話を伺えば伺うほど、、春雨の事・職人さん・スタッフさんの事が大好きなんだな

と愛があふれ出ている社長様。

いや、でもレベルの高い要求が求められる職人の現場・・・

素人が急に見学へ来たのだから邪魔にならないようにせねば!!

 

・・・そんな心配は何のその!!

スタッフのみなさんキビキビと作業を進めながら素晴らしい挨拶でお出迎えして下さいました!

原材料はさつま芋と馬鈴薯の澱粉 以上です!

※海外物や粗悪品はココで漂白剤や調整剤が入るそうです。

 

コレを熟練の職人さんの五感をフルにつかい温度調節された

奈良県桜井市の山々が育てた水で練り上げていきます。

粉を運ぶだけでも重労働!!ベテランの職人さんと若い職人さんが息を合わせて練り上げていく様は

常にお互いがお互いと機械の呼吸をそれぞれ感じとり互いの気遣いや信頼が伺えます!!

二人以上の人間が呼吸を合わせ互いに流れを作り仕事する。

この単純な事がどれだけ難しいか!!

特に若い職人さん!この年齢でこの動き!!

自分が同じ年齢の頃にこの気遣いができただろうか、、尊敬です!!

そして出来上がるこの状態!!のツヤッツヤのキラキラの作品!!!

昔、パティシエの先輩から

「もっとツヤを意識しよう!良いものにはツヤがある。メレンゲなどもそうだが気泡の状態が

正しく一定になればツヤが出る。科学的に見てもそれは証明されている。

多分、他の料理でもそうじゃないかな?」

と、言われて以来自分の料理でも意識してこの言葉を大切にしてきましたが、、

このツヤ!!!

澱粉と水だけでこのツヤ出せる??!!

もう、大興奮です!!!

↓次は熱湯ラインを通り急激に冷やして締めて流れてきます。

↑※機械から流れてくる春雨を手繰り寄せ束にまとめています。

ここまでで感じたのが、みなさんスタッフ同士でコミュニケーションを取りながら

仕事をされているのですがメチャクチャ集中力が高いのです!

決して嫌なピリピリ感ではなく、リラックスした中での極限状態というか、、

肩の力が抜けているのにチェックがメッチャ厳しいんです!

この雰囲気が保てる職場はたくさん企業訪問見学してきた中でも中々ないし現代の理想なのでは?

ココで味見をさせて頂きました。少し粉っぽいがモッティモティ!(もちもちの最上級。笑)

 

手繰り寄せ束に取っていくのも熟練の技とカットのコミュニケーション!

ツヤッツヤのそうめんみたいです!!

これを水分を飛ばす為に一度冷凍でカッチカチにしてうまみ凝縮!!

これ、簡単にみなさんやっているけど少しでもまぁ、いいや】の精神が出てしまったら

この仕上がりにはならないし、何より凍った時にずり落ちてしまう、、

だけでなく、下手したら他のスタッフの足に落ちてケガさせてしまう、、

みなさん何気なくやっているが前の人の工程をチェックしながら常に次の工程の人の事を

考えながら仕事している。

 

ため息が出るくらい理想形・・・素晴らしい

その後、冷凍庫から出てきた春雨は水槽に漬けて解凍されます。

澱粉による麺のぬめりをとり、さばきやすくする為

奈良県桜井市の山々に磨かれた流水をたっぷり流しながら特大の水槽で

ゆっくりじっくりと輝きを更に増し、ツヤッツヤに毛並みを揃えて天日干しされます。

大自然の水や風 職人さん達の想いをを吸い込むように春雨にうま味が蓄えられていきます。

 

この気の遠くなるような作業も全ては美味しさと安全の為!!

機械乾燥だとどうしてもコシやツヤ食感や風味が天日干しより劣ってしまう。

だからこそ一切の妥協を許さぬ伝統製法!!

要所要所のチェックも機械でなく職人さんやベテランさんの目や手触り五感をフルに使って行います。

機械の導入個所が上手いというか、機械と人の良いトコの融合というか、、、素敵です!!

 

そしてこだわりと想いやり、チェックの厳しさは最後の最後までしっかりと。

なんと、手作業での袋詰めなのです!!

これには流石に驚き社長に伺ったところ

・はるさめをお客様に届ける為に欠かせない最後のチェック!

・一本ずつ目で見て確かめて”気泡”や”折れ””ヒビやムラ”が極力入らない為!

・職人さんが気持ちを込めてそれぞれの工程を得た大事な春雨が折れない為に優しく!

と、最後の最後まで妥協がありません!!

袋詰めのスタッフさんも軍手二枚重ねで社長の想いに応えます!!

購入させて頂いた春雨を1番スタンダートな水炊きで頂くと、、、↑この輝き!!

美し過ぎませんか??そして今までの春雨の概念をぶち壊す圧倒的なうま味!!

これ食べて驚かない方いませんよ!!!!!

さらにスタンダートな春雨に加えて【太麺】やすき焼き用の【平面】タイプまであるんです!!

この壮大なストーリーを得て大事に作られた。。。いや、育てられた春雨

この感動をみなさん味わってみて下さい!!!

個人的に2021年NO.1感動商品のご紹介でした!!!